culture time

独身貴族「カルさん」が音楽やアーティストについて独断と偏見で書きなぐっているブログ「カルチャータイム」です。否定も肯定も全てはアーティストへの愛を根底としています。

熊から人間に“あゆみくりかまき”は何処へ向かう

2016年7月のツアーを最後に、コンセプトであった“熊”の姿を封印し、“人間”として活動することとなった“あゆみくりかまき”。再び熊として活動するには「2017年中に日本武道館での単独公演の発表」が条件とされている。さてさて如何なものだろうか・・・

あゆみくりかまきがやって来る! クマァ! クマァ! クマァ!

唐突な展開で熊から人間になる

www.youtube.com

あゆみの加入から2年の月日が流れた“あゆみくりかまき” これまでの活動を“熊仙人”に報告するため、故郷である“関西の森”に帰郷する場面から今回の動画は始まる。 

 

相変わらず突っ込みどころ満載の動画である。音楽性やファン層は変えようとするのに、熊設定だけは曲げないプロデュース体制だなと感心していた矢先、熊仙人から衝撃の発言が飛び出す。

 

  • 「今のままでは、あゆみくりかまきの夢は叶わない」
  • 「熊の姿で活動できるのは、夏のツアーファイナルまで」
  • 「それ以降は人間の姿で活動しなければいけない」
  • 「熊の姿に戻るには、2017年中に武道館での単独公演を発表する」

 

オリコンチャートtop10入り、ワンマンツアー、メディア露出の増加など結構頑張っている“あゆみくりかまき”に対して大分厳しい熊仙人。現代っ子に対しても容赦ない条件を提示し、褒めて伸ばす気はサラサラ感じられない。

 

時代はアイドル戦国時代 生き残るには“個性”が重要

以前の記事にも書かせてもらった内容になるが、日本には数多くのアイドルグループが存在している。あゆみくりかまきも、その中の一つである。

 

tanilifelog.hatenablog.com

無数に存在するアイドルグループ

アイドルグループに所属する女性が1万人以上と言われている現在の日本で、アイドル会の頂点に上り詰めるのは容易なことではない。

 

本来であれば、アイドルのジャンルの王道である“正統派”を目指したい所ではあるが、アイドル戦国時代の草分け的な存在である人気グループが多数存在するため、新規アイドルグループは隙間産業的に新たなコンセプトを探すしかなかった。

 

結果、日本には多岐にわたるコンセプトを持ったアイドルグループが乱立てしまったのだ。

(下画像はヘルメット系アイドルグループ“CRATON POP”なぜかヘルメットをかぶっている)

 

日本限定スペシャルミニアルバム「POP!POP!POP!」

日本限定スペシャルミニアルバム「POP!POP!POP!」

 

唯一の個性を捨て去った“あゆみくりかまき”

コンセプトである“熊”を失うということは、ライバルのアイドルグループに対して、唯一差をつけられる個性であった“熊風のコスチューム”や“かぶりもの”を着用せずに活動をおこなうことを意味している。

 

7月のツアーを終え、公約通り熊から人間に生まれ変わった彼女達の姿を捉えた写真だ。

 

 

なおきさん(@naoki_big9)が投稿した写真 -

 

写真を見てもらえば分かる通り、完全に無個性になってしまった。プロデュース担当者はちょっとした話題つくりのために、唯一の個性を捨て“無個性アイドルあゆみくりかまき”を誕生させたのだ。

 

無個性アイドルになった狙い

巷での人気も徐々に高まっている彼女達。なぜ今になって個性である熊を捨ててしまったのであろうか?そこにはきっと目的が隠されているはず。筆者は考えた。

まず、彼女達に残された個性(武器)を箇条書きにして1個づつ分析してみよう。

残された個性での可能性

  • かわいらしいルックス

筆者が感じる“あゆみくりかまき”のルックスに関しての評価は、“普通”や“一般的”などの平凡な物だ。

1000年に一度で有名なアイドルや、AKBなどのアイドルグループと比較すると、その普通すぎるルックスでは優位性が全く無いため、すぐに埋もれてしまうだろう。

熊の衣装を着ていない“まき”は、あやまんJAPANに在籍してましたっけ?と思うような雰囲気だ。

ちなみに筆者は“くりか”押しである。

  • パンクDJアイドル

元々はDJユニットで活躍していた“くりか”と“まき”。多くのイベントに出演をしていた彼女達だが、盛り上げDJ的なポジションのため専門性が低く、今後のコンセプトの柱にするには厳しいと思う。

WIKIに掲載されているDJでの選曲リストを見れば分かる通り「各アーティストの人気曲を上から順に選曲してます」的な感じだ。

 

パンク部分に関しても思想や精神がまったく感じられず、ファッション的な要素しか見られない。

そんなパンクファッションもチェニックに鋲が少し打ってあったり、ラバーソール風の靴を履いてみたりと中途半端な印象しかない。

  • 枠に捉われないアイドル活動

アイドルユニットである“あゆみくりかまき”の活動範囲は意外と広く、多くのバンドと対バンという形で共演を果たしており、ここ最近のサブカル系アイドルの中では、頭一つ出た存在なのは確かだ。

 

心友フォーエヴァー

 

今後の狙いとまとめ

今後の狙いは“アイドルとしての立ち位置の変更”と“新規ファン層の獲得”だろう。

 

人間になったら何をしたい?というインタビューに対し、「モデルなどをやりたい」と発言しているため、“篠崎こころ”のようなアイドル兼ファッションモデルの活動を行う可能性が高い。

 

彼女達の楽曲も“アイドルソング”から“流行りのロック調”に変わっているあたりを見ると、サブカル系での地位をより強固な物にしようとしている印象を受ける。

 

熊に戻るための条件である武道館での公演に関しては、ほぼほぼ決定しており古参ファン達の指揮を高めるための発言だと筆者は思っているので、今後もドラマ仕立てに展開していく“あゆみくりかまき”に注目したい!!

 

 

www.culture-time.net

 

クマトナデシコ

クマトナデシコ