culture time

独身貴族「カルさん」が音楽やアーティストについて独断と偏見で書きなぐっているブログ「カルチャータイム」です。否定も肯定も全てはアーティストへの愛を根底としています。

世界で戦う人気バンド「coldrain」のメンバー紹介や音楽性についての話

世界で活躍するグローバルな人材になりたいなんて希望を抱く若者たちも多い昨今。

 

当然、音楽業界にも、そういったムーブメントが起きており、結成初期から世界での活動を意識しているバンドも多い。

 

そういった考えに行き着くのは、やはりロックミュージックの本場である海外で認めてられてこそ「本物」という発想なのだろうか?はたまた自らの音楽に影響を与えた海外アーティストたちに対する憧れなのか?目的は様々だが、海外を舞台に活躍するバンドが増加傾向にあるのは事実なのだ。

 

本日紹介するラウド・ロックバンド「coldrain」もまた、上記のようなバンドの一つであり、結成から僅か6年という短期間で、世界に挑戦するまでに成長した国内期待の超新星バンドである。

 

それでは「海外には絶対に行きたくない」引きこもりの筆者が、世界を舞台に奮闘する「coldrain」について書かせていただこう。

 

Through Clarity

目次

 ファンなら知ってる「coldrain」の簡単な歴史

洋楽と邦楽の違いについては様々な定義があり、迂闊に色々言ってしまうと「それはね〜19XX年に、誰々という人がね―」などと、頭に音楽が入り込み過ぎた解説君が湧いてくるので割愛させていただくが、今回は「生産国」的なイメージを持っていただければありがたい。洋楽は「US」や「UK」。邦楽は「日本」という感じである。

 

まず、簡単に「coldrain(コールドレイン)」というバンドを説明しておこう。

 

2007年に愛知県名古屋市で結成された「coldrain」。元々は同県で活動していた「AVER」と「Wheel Of Life」というバンドが母体となっており、両バンドの解散後、メンバー同士で結成したバンドが「coldrain」である。

 

音楽のジャンルはメロディアスなラウドロック。国内では、カーゴパンツにロン毛のおっさん達が演奏しているイメージの強い、あのラウドロックだ。

 

現在のバンドを結成する以前より、多くの注目を集めていた彼らは、結成から1年という僅かな期間でレコード会社「バップ」よりメジャーデビューを果たす。

 

その後、TVのタイアップ曲や大型フェスへの出演などを経て、国内のラウドシーンで影響を強めていくも、2012年にメンバーが病気の治療のため離脱。一時はサポートメンバー迎えての活動をしていた期間もあるが、同年に復帰。現在も結成当初のメンバーで活動を継続している。

 

そして2013年には、UKの有力マネジメント会社である「Raw Power Management」との契約を発表。2014年より本格的に海外活動を行っていくと発表。結成から僅か6年で、待望の海外進出を果たしたのだ。

 

なぜ、彼らは海外を目指したのだろうか?そこには「coldrain」のルーツと音楽性が関係していると筆者は思っている。

「coldrain」の根底にある音楽と目指すべき世界

ザ・ハイト・オヴ・カラスネス

「coldrain」の音楽性のルーツを探るべく、彼らのインタビューなどを調べていると、必ずといっていいほど、2000年前半に活躍していた海外ニューメタル勢のバンド名があげられている。それらは当時の日本では「ミクスチャー」と呼ばれていたジャンルで、メタル、ラウドロックの進化系に位置する音楽性の特徴を持っている。

 

特に「coldrain」に影響を与えたバンドとしては、「TAPROOT」「SPINESHANK」「SEVENDUST」「PLEYMO」などの影響を受けていると記載されていることが多く、30代前半くらいの音楽好きは懐かしいのではないだろうか?

 

個人的な感想としては「SPINESHANK」が好みだ。ボーカルが在籍している別バンド「Silent Civilian」も、ラウドロックのお手本のようなサウンドを聴かせてくれるで、興味のある人は是非チェックしてみてほしい。

www.youtube.com

当時のシーンを改めて振り返ってみると、国内でもメロコアやハードコアの激しい音楽が流行しており、よりハードなサウンドを受け入れられるだけの国内リスナーの土台は整いつつあった。そんな中、登場したニューメタルの雄「Linkin Park」。瞬く間に日本全土に広がる「ミクスチャー」。そして多くの海外バンドが国内に進出してきたのだ。

 

しかしながら、「coldrain」のルーツとなっているバンドは、流行になったラップ混じりのものではなく、「ラウド」な演奏と「ドラマティック」なメロディが特徴のラウド・ロック寄りのバンドとなっている。そして当時のシーンに強く影響を受けた彼らは、自らのバンドのサウンドにも強くルーツとなった音楽性を反映させているのだ。

Masato
やっぱり、自分たちのルーツにある音楽が一番熱くなれるんですよ。俺らの中ではラウドロック/ニューメタルが普遍的なものなんです。それは10代のバンドマンには絶対できないことだし、それがまた新鮮に響くのかなと。

引用URL【coldrain】自分たちのルーツにある音楽が一番熱くなれる | OKMusic - 全ての音楽情報がここに

だからこそ彼らは、海外の本場で勝負をしたいのでは?なんてことを筆者は勝手に考えてしまっている。楽曲もさることながら、メンバーの存在感もまた魅力なのが「coldrain」である。それではメンバーを紹介しよう。

ラウド・ロックバンド「coldrain」のメンバーを紹介!

Masato 

(マサト )ボーカル       写真  真ん中


日本人の父とアメリカン人の母を持つハーフ。幼少期から教師だった母に英語を習っていたため、日本語と英語の両方を話せる。
バンド内では作詞を担当。
クリーントーンとシャープなスクリームを使い分け、cold rainの世界観をエモーショナルに表現している。
優れた音楽性だけではなく、端正なルックスにも多くの注目を集めている。
筆者にないものを全て持っている偉大な存在。
 

Y.K.C 

(ヨコチ)リードギター            写真 左から二番目

 

元「Wheel Of Life」


RxYxOとは高校時代に組んでいたコピーバンドからの付き合い。


ESPを母体とする音楽専門学校“MIジャパン名古屋校”を卒業しており、OBとしてのインタビュー記事が学校HPに掲載されている。

 

普段SNSで発信をすることのない(SNSをやっていないため)「Y.K.C」の、あんなことやこんなことが見られるファンには嬉しいインタビュー記事!!

 

mi-japan.com 

Sugi 

(スギ) リズムギター                写真     右から二番目
元「Wheel Of Life。」


コーラスも担当している。
現在は更新されていない「cold rain」のオフィシャルブログでは、MASATOの次に投稿した記事数が多く、意外にマメな人間の印象を受けるが、残念なことにファンからのコメント数は、Masatoの三分の一くらいとなっている。みんなイケメンが好きなのか!?


バンド内ではムードメーカー的な役割もかねており、愛すべき三枚目キャラである。とにかく良い人そうな「Sugi」さんである。

RxYxO 

(りょう)    ベース  写真 右端
元「Wheel Of Life」


100m先から見ても、ラウドバンドのメンバーとわかるヴィジュアルが特徴。腕中が墨だらけである。


インターネットでは「RxYxO 髪型」「RxYxO 帽子」などのキーワードで検索されることが多い。ブログの更新数は2件。ちなみにY.K.Cの更新数は0件・・・。


激しいライブパフォーマンスには定評があり、海外フェス出演時もカメラマンからパシャパシャ撮られていた。
前身のバンドではボーカルを務めていた。INKTの田中からブラザーと慕われている。
 

Katsuma 

(カツマ)ドラム          写真 左端


2012年に病気治療のため活動を休止するも、同11月に復帰。


自他ともに認める方向音痴らしく、パーキングエリアのトイレでも迷子になってしまうとのこと。


メンバーのSugiと同じくムードメーカー的なポジション。よって、cold rainは2名のムードメーカーが在籍していることとなる。


ファッションブランドとcold rainがコラボし、楽曲をイメージしたシルバーアクセサリーが制作された。その際、katsumaが着用モデルを務めた経験がある。


同じムードメーカーのSugiと比較すると、やや派手な暮しっぷりだ。
 

 

cold rainライブ定番曲3選

それでは最後に、これから「coldrain」を聴く皆さんに絶対オススメなライブ定番曲を紹介して終わりにしよう。

The Revelation

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これぞcold rainと言っても過言ではない名曲『The Revelation』

 

ライブのオープニングやラストに演奏されるパターンが多い。

 

ラウドロックのお手本のようなイントロ、エグめギターリフ、Masatoのシャープな歌声とバンド全体のレベルの高さが伺える。「cold rain」の名刺変わりの1曲目としては十分すぎる内容だろう。

 

さらに、曲終盤で聞かせてくれるMasatoのスクリームは、オーディエンスを巻き込み大合唱となる。まさに鳥肌ものだ。

To Be Alive

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 先程の『The Revelation』と同じように、今回紹介する『To Be Alive』もオープニングやラストに演奏されることが多い。

 

cold rainが“超世界水準”と言わしめる一曲である。洋楽、邦楽の壁を見事に壊してくれた1曲。エモーショナルかつメロウなサビを是非とも楽しんでもらいたい。

 

ライブを楽しみたいなら、コーラスの「To !Be !Alive!!」はしっかりと押さえておこう!

 

Final destination

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アンコールで演奏されることの多い『Final destination』はライブの最後を飾るに相応しいエモーショナルかつキャッチーな楽曲だ。

 

 

最終目的地を意味する『Final destination』だが、前に進み続けるcold rainにとっては、新たなスタート地点という認識でしかないのであろう。