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独身貴族「カルさん」が音楽やアーティストについて独断と偏見で書きなぐっているブログ「カルチャータイム」です。否定も肯定も全てはアーティストへの愛を根底としています。

ONE OK ROCKの変化する音楽性に国内ファンは置いてかれる?

先日開催された「ONE OK ROCK 2016 SPECIAL LIVE IN NAGISAEN」では2日間で11万人を動員し、バンド結成から初となる単独大型野外を見事成功させたONE OK ROCK。

 

ライブのラストには、完全燃焼したオーディエンス達に「来年はアルバムをリリースしてツアーやるから」と重大発表をTAKAがサラリと告げステージを後にした。

 

そんな中、WEBサイトにて少し気になるニュースが発表されていた。その内容は、9月16日に新曲を配信リリースすることと、海外での流通を担当していたワーナー・ブラザーズ・レコードから、同グールプ内のレーベルFUELED BY RAMEN(フュエルド・バイ・ラーメン)に移籍するとの内容だった。

 

待望の新曲発表のニュースは非常に喜ばしいことだが、レーベルの移籍に関してはちょっとばかし不安を感じてしまうのは筆者だけだろうか?彼らの作品がより世界を意識したものになってしまい国内のファン達は置いてかれてしまうのでは!?

 

そんな不安をいくつかまとめてみた。

 

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目次

常に歩みを進める彼らの背中は、徐々に遠くなっていく

世界を舞台に活躍するone ok rock。

夢に向かい常に前進する彼らの姿は嬉しいが、その背中は日に日に我々から遠くなっていく。

 結成当初からの夢が目前に・・・アルバム「人生✕僕」で掴んだ手応え

人生x僕= (通常盤)

one ok rockといえば結成当初から海外を視野に入れた活動を行っていたことは有名な話である。

 

結成から10年の月日が流れた現在も躍進し続ける彼らだからこそ、そんな夢のような話を現実にすることができたのだろう。デビューから数年で若者達のカリスマとして国内シーンのトップに上り詰め、その舞台を夢である「世界」へ変えていった。

 

2013年にはヨーロッパ・アジアツアーを行い、アジア圏内での人気を確固なものにした。当時のインタビューでヴォーカルのTAKAはこう明言している。

「こんな言い方はしたくないけど、ただ日本で売れて人気があるから向こうでもやれるってバンドにはなりたくない。もっと先に行きたいから」

   引用URLhttp://www.qetic.jp/film/oneokrock-review/121239/

 

その言葉どおり翌2014年には、全米を巡るライブツアー「Warped Tour」に参加するだけには飽き足らず、南米・ヨーロッパ計15ヶ国全20会場20公演など、海外での活動をストイックに行う。日本とは違う厳しい環境に身を置きながらも、2013年に発表した「人生✕僕」で思い描いたビジョンに手応えを感じたのもこの時期だろう。

世界を標準にしたONE OK ROCKの今を伝える「35xxxv」 

35xxxv 【初回限定盤】 (CD+DVD)

翌年の2015年には、海外での多くの経験を糧に作られた7thアルバム「35xxxv」を発表する。同作品は国内をターゲットにした過去作品とは違い、「人生✕僕」で試みられた世界へのアプローチをより強固なものにした「世界基準」の作品となっている。

 

弱点であったオケの弱さは「Deeper Deep」などでも使用されたデジタルサウンドの導入によりスケール感が増し、強みであったTAKAの歌唱力をより表現豊かなものにした。

 

全体を通して高水準な洋楽と言っても過言ではない出来となってはいる今作だが、洋楽に馴染みの薄いリスナーにとっては「彼らは手の届かない存在になった」印象を与えてしまうこととなる。しかし、そういった事情を加味したうえでバンドとして前に進んだ姿を表現した作品が「35xxxv」なのである。

Taka:バンドとしては100点を出してあげたいです!さっきも言ったように今回のアルバムって、今まで僕らを好きでいてくれたファンや音楽を聴いてくれてた人のテリトリーから完全に抜け出してしまう思うので、そういう意味では不安や恐怖だったりは当然あったんですけど、僕はそれでいいかなって思ってるところがちょっとあって。まぁまだセールスという意味では結果は何も出てないですけど、今のバンドの現状としては"これ以上ない!"って言いきれるぐらい、現段階ではやりきってる感じです。

引用URL http://gekirock.com/interview/2015/02/one_ok_rock_1_2.php

レーベルの移籍と音楽性の変化

先日発表されたレーベルの移籍、アルバムの発表、先行シングルなど今後のONE OK ROCKの音楽性と、より明確となった方向性を確認していこう。

移籍のニュースと世界同時配信される先行シングル 

35xxxv Deluxe Edition

2015年にアメリカのレコード会社ワーナー・ブラザーズ・レコードと契約し、「35xxxv 」の海外版となる「35xxxv Deluxe Edition」を北米でリリースしたONE OK ROCKだが、今年2016年には同系列のレーベルFueled By Ramenへの移籍を発表した。

 

さらに、2017年前半には英詞のアルバムをリリースすると発表され。同アルバムに収録される「Taking Off」 が先行して世界同時デジタルリリースされた。

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Taking Off

Taking Off

  • ONE OK ROCK
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 レーベルの移籍はより方向性を確かなものにするため?

 

Fueled By Ramenさん(@fueledby)が投稿した写真 -

 今回one ok rockが移籍した レーベルFueled By Ramenはワーナー・ミュージック・グループ傘下のレーベルとなり、エモ・ポップパンク系のバンドが多いのが特徴。

 

上で紹介したようにレーベルにはそれぞれの特徴があり、所属するアーティスト達も様々なアプローチ方法でそういった特徴を出していく。

 

逆を言えばレーベルから発表からされたアーティストの作品は「当レーベルが認めたお墨付きの作品です」と言っていることになり、ONE OK ROCKの新曲もレーベルのお墨付きの元、発表されるのだ。

 

Fueled By Ramenには、過去にone ok rockとツアーを回ったYellowcardが在籍していたり、TAKAが絶賛しているParamore(パラモア)や、以前にゲストボーカルとして参加したAgainst The Current(アゲインスト・ザ・カレント)、ONE OK ROCKの全国アリーナ・ツアー[ONE OK ROCK 2015 "35xxxv" JAPAN TOUR]にサポート・ゲストとして出演したTwenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ)など、ワンオクに縁のあるアーティス達が多数在籍している。

 

そして、所属する多くのアーティストが全米で確かな結果を出している人気アーティストなのである。そういった部分を考えると、今後のONE OK ROCKの方向性は全米をターゲットとした、Fueled By Ramenテイストのエモ・ポップロック路線となると思われる。

 

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そういった流れは最近の楽曲からも感じられる

デビュー当時は、青臭くも尖ったメロディックなパンクサウンドで多くの若者心を掴んだONE OK ROCK。「35xxxv 」では風格すら感じられるエモーショナルなオルタナティヴ・ロックへと昇華し、国内唯一無二の存在となる。

 

その後に発表された「35xxxv Deluxe Edition」に収録された「Last Dance」ではよりロックの本道に近づいた高品質な海外向けの楽曲を発表し、最大の武器である歌唱力の高さを存分に発揮している。

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そして2016年3月に配信された「Always coming back」ではTAKAの美しい歌声を更に全面に押し出した作品となり、レーベル移籍後に配信された「Taking Off」へと繋がる楽曲の方向性を示している。

 

しかし、それらは国内のファン層が求めたものなのか? 

ファン層が求めるONE OK ROCK

“残響リファレンス

10年以上のキャリヤを持つ彼らのファン層は、デビュー当時と比べ現在も大幅に拡大し続けている。それらは9月に開催された「ONE OK ROCK 2016 SPECIAL LIVE IN NAGISAEN」の成功を見れば明らかだ。

 

しかし、ファン達が支持するONE OK ROCKの楽曲はやや停滞気味となっており、ネットなどのランキングやアンケート結果を見ても、中期を代表する「完全感覚Dreamer」や「アンサイズニア」、「Wherever you are」が上位を独占している。

 

さらにセールス面でも、オリコン初登場1位に輝いた「35xxxv 」より、2位となった「人生✕僕」の方がロングセラーとなり販売枚数が多い。

 

それらは、新しい楽曲は求められているが、支持する音楽性とはやや離れてしまっている事を意味しているのではないだろうか?キャリアの長いアーティストならよくある話だが・・・

 

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ニュー・アルバム「Ambitions」が2017年1月11日に発売決定!!(追記)

http://www.oneokrock.com/wp-content/uploads/2016/11/Ambitions_H1_fix-e1479377906268.jpg

画像引用URLONE OK ROCK official website

2016年11月18日に、ついにニュー・アルバムのリリース日が決定!!

 

アルバムの題名は、2017年に開催されるツアー名「Ambitions」と同じとのこと!!

 

Ambitions(アンビシオンズ)とは「野心」や「野望」を意味するフランス語とのこと。

 

 

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「Ambitions」収録曲と配信楽曲「Bedroom Warfare」

先行で配信されている「Always coming back」や「Taking Off」を含む全14曲。

 

ゲストアーティストには、海外ツアーで共演した「5 Seconds of Summer」や、Instagramに登場したことで話題になった「Avril Lavigne」などの豪華アーティストが名を連ねている。

 

2016年にインスタにアップされていたアヴリル・ラヴィーンとの写真はコレを意味していたのかな?

 

そしてニュー・アルバム「Ambitions」から先行配信曲として「Bedroom Warfare」が配信開始。

 

 過去のハードな楽曲と比較するとソフト路線な印象だが、キャッチーなフレーズは海外のティーン達には馴染みやすいかもしれない!

 

今作は、one ok rock最大の武器であるTAKAの歌唱力を存分に詰め込んだエモROCKの先端的な作品になるはずだ。

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Bedroom Warfare

Bedroom Warfare

  • ONE OK ROCK
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

  1. Ambitions – Introduction –
  2. Bombs away
  3. Taking Off  配信楽曲
  4. We are
  1. 20/20
  2. Always coming back 配信楽曲
  1. Bedroom Warfare 2016年11月18日配信開始
  2. Lost in Tonight
  3. I was King
  4. Listen (featuring Avril Lavigne)
  5. One Way Ticket
  6. Bon Voyage
  7. Start Again
  8. Take what you want (featuring 5 Seconds of Summer)

 

 

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ファンも共に歩みを続けよう 

タイトルには「置いていかれる」と書いてしまったが、夢に向かい成長し続けるONE OK ROCKをしっかりと理解し、ファンも共に歩み続けることさえ続ければそんな事にはならないはずだ。

 

近い未来、日本人のロックバンドが世界中を熱狂させる日が来るのを筆者は心待ちにしている!!

  

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