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culture time

音楽関係のまとめや考察

「MY FIRST STORY」がTAKAの弟のバンドという風潮について

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「血筋が良い」なんて言葉を聞いたことはないだろうか?「あの人の家系は代々医者を生業としている家系で・・・」なんて聞けば当然頭もよく、家も裕福で生まれて来る子供も同じように、将来は医者になるんだろうなと予想できる。簡単に言えば「血統も環境も良い」ってこと。

競走馬の世界では血統と能力は密接に関係しており、「将来性の33%は血筋で決まる」なんてことも言われたりしている。残りの67%は、母体内での影響や育つ環境で決まるらしい。(WIKI調べ)

 

映画で言えば「ハリー・ポッター」なんてまさにそれ!ハリーのお父さんは誰もが知ってる超有名な魔法使い。(性格悪め) 当然、ハリーも素晴らしい才能を持って生まれてきた訳だが、育った環境は結構ハード。

幼くして両親を亡くしてしまったハリー。そんな彼を引き取った親戚はとにかく意地悪で、ことあるごとにハリーを責める責める。結果、血統と反面教師的な環境が絶妙にブレンドされ「才能溢れる心優しい少年ハリー・ポッター」が誕生したのだ。

きっと育った環境が甘かったら、絶対に親父と同じ性格になっていたはず!!ようは、創作の世界でも「血統と環境」は重要視されているってこと。

 

そろそろ本題に入ろうと思うんだけど、「森進一」「森昌子」という偉大な歌手の子供として生まれたONE OK ROCKのTAKA。血統としては抜群だけど、環境に関しては恵まれつつも苦労や葛藤も多かった印象。現在では努力も実り、世界で活躍するアーティストに成長した。

そして、TAKAの弟である「MY FIRST STORY」のHIROも、当然ながら血統は申し分ない。さらにデビュー当時のワンオクとは違い、音楽業界のプッシュも強い安心の環境である。こりゃサラブレッド確定だ!と想像しがちなのだが、兄であるTAKAのパクリなどと叩かれ正当に評価されるまで結構時間がかかってしまったのだ。

 

本日は、華々しいデビューから一転して批判の的となった「MY FIRST STORY」と、才能に溺れず進化を続けるヴォーカルHIROについて記事を書かせていただこう。

 

虚言NEUROSE

 

なぜMY FIRST STORYは叩かれてしまったのか?

まず最初にマイファスが叩かれてしまった原因をいくつか紹介しよう。

TAKAとHIROの歌声が似ていた

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デビュー・アルバム「MY FIRST STORY」に収録されているSecond Limitの動画を見ればわかるとおり、HIROとTAKAの声質は非常に似ている。

 

まあ普通に考えて兄弟なんだから声が似てても仕方ないじゃんって感じのことなんだが、世間の目は完全に「TAKAの弟のバンドMY FIRST STORY」となってしまっていたのだ。

 

さらに、プロモの雰囲気やHIROのパフォーマンスもワンオクに似ていたため、「ワンオクのパクリ」というレッテルを世間からはられてしまった。

 

それはレコード会社にとっては狙い通りの展開かもしれないが、HIROにとってはとんだ災難なデビューとなってしまった。そして数年後、田中率いるINKTも同じ形で世間から注目を浴びることとなる。

 

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ワンオクとマイファスのジャンルが丁度似てしまっていた。

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2012年に「MY FIRST STORY」をリリースしたマイファスだが、2011年に兄であるTAKA率いるone ok rockがリリースした「残響リファレンス」とジャンルがやや似てしまっていたのだ。

 

話が少しワンオクにそれてしまうが、同タイトルは彼らにとっても転換期を迎える作品となっており、それまで発表してきたメロコア寄りのサウンドから、よりエモーショナルなエモコア/スクリーモに変化したタイミングだった。

 

TAKAやTORU自身もSAM41やThe Usedなどの海外アーティストからの影響を強く受けていると過去にインタビューで答えていたにも関わらず、「残響リファレンス」は洋楽の焼き回しと言われ当時は批判されていた。

 

 そういった状況の翌年に声質、パフォーマンス、音楽ジャンルまで似たマイファスが登場すれば、「ワンオクのパクリだ!!しかもTAKAの弟!!」と叩かれる流れは必然だったのだろう。

 

痛烈な批判がHIROを変え「MY FIRST STORY」を進化させた。

 デビュー早々多くの批判を受けたHIROであったが、持ち前の才能と厳しい世間の目を打破する努力を重ね 「MY FIRST STORY」をオリジナティあるバンドに生まれ変わらせた。

3rdアルバム「虚言NEUROSE」で変化したHIROの表現力

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3rdアルバム「虚言NEUROSE」では2ndアルバムの疾走感はそのままに、よりドラマチックさを追求した楽曲が多くなっている。

 

過去作品では全体的にストレートな歌いまわしが多かったHIROだが、歌唱法を変更したことにより、感情を鮮明に表現できるようになった。その結果、マイファスの楽曲はエモーショナルな要素が更に強まり、武器であったサビの爆発力を最大限まで引き出すことに成功したのだ。

 

そういったHIROの成長があったからこそ、MY FIRST STORYとしての新たな可能性を見出すことができたのである。日本語詞の割合が増えたのも個人的にはいい流れだ。