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独身貴族「カルさん」が音楽やアーティストについて独断と偏見で書きなぐっているブログ「カルチャータイム」です。否定も肯定も全てはアーティストへの愛を根底としています。

Panteraの「俗悪」がリリースから25年とのこと。

一般生活ではあまり聞くことのない「俗悪」という言葉。そんなマイナーワードの認知度を国内で高めたのは、メタルバンドの「Pantera」ではないだろうか?

 

そもそも、「俗悪」とは1997年にリリースされた「Pantera」のアルバムの邦題なのだが、当時のシーンではセンセーショナルな作品だっため、今なお「名盤」と言われ、メタルファンの間で高く評価されていているのだ。

 

そんな彼らの作品「俗悪」がリリースから25年となり、ちょっとばかり巷で話題になっている。

  

目次

 

音楽誌『ヘドバン』にて“俗悪”25周年が特集される

ヘドバン Vol.12 (シンコー・ミュージックMOOK)

当ブログでも稀に紹介させていただいているメタル誌「ヘドバン」。筆者の場合は愛読書という訳ではなく、内容次第で購入か立ち読みかを決めている感じである。個人的なイメージとしては、「BABYMETAL」関連の記事が抜群に豊富なので、熱心なリスナーの皆さんには必見のムックなのではないだろうか?

 

しかし、本来メタルとは「硬派で臭いもの」。病的な鋼鉄精神を持ったメタル・リスナーの皆さんからすると、女子の演じる似非メタル遊戯を熱心に特集してる『ヘドバン』なんぞは、「偽メタルに死を!!」などと叫びながら破り捨ててしまう可能性もあるだろう。しかし、今や売れっ子となった「ベビメタ」を特集するのは、商業誌としては至極当然のことであるのだ。

 

もし仮に1つだけ『ヘドバン』の気になる箇所を挙げるとしたら、ベビメタ関連の記事で手にした大切な収益をドブに捨てるような迷走企画を行うことだろう。

 

前回発売された12号では、「ベビメタの東京ドーム公演のライブレポート」や「メタリカの徹底特集」という素晴らしいキラーコンテンツを用意していたにも関わらず、「Slipknotのリーダー・クラウンによる青木ヶ原樹海潜入取材」などというスピリチュアルで「誰得」な企画を決行し。さらには、和製サバスの呼び声高い「人間椅子」のワジーこと和嶋氏による「野営コラム」などの多彩な“迷企画”がラインナップされている。

 

まさに、伝統的なメタル雑誌「BURN!」などとは一線を画するメタル誌なのである。

 

そんな、利益還元型メタルマガジン『ヘドバン』最新号の予告では、下記のような衝撃的な特集が発表された。

 

パンテラ『俗悪』25周年記念で“俺達の『俗悪』初体験記”も

引用URLBABYMETALのメタリカ&レッチリ共演を徹底追跡!パンテラ『俗悪』25周年記念で“俺達の『俗悪』初体験記”も - music.jpニュース

music-book.jp

 

表紙は狐面を被った髑髏と「メタリカ」のジェイムズが浮世絵風に描かれた印象的なもの。韓国で行われた共演をモチーフにしたのだろう。素晴らしい。確かに「メタリカ」「ベビメタ」両ファンが気になる話題だ。音楽業界がひっくり返っただろう。などと思い出している中、目に入ってくる魔法の言葉「俗悪」。

 

本当に『ヘドバン』は最高のムックだ!これはバイブルと言ってもいいだろう。エクセレント!!そんな勢いだ。全くもって「誰得」なんだ、この記事。絶対買う。

 

しいて言うならば、「俗悪」は20周年の段階で、ライブDVDとCDがセットになった「俗悪 ~20周年記念デラックス・エディション~」が発売されている。なんで25周年の今に特集を組んだのだろうか?

 

 

 

ヘドバン Vol.13 (シンコー・ミュージックMOOK)

ヘドバン Vol.13 (シンコー・ミュージックMOOK)

 

 

 

 

俗悪 ~20周年記念デラックス・エディション~

俗悪 ~20周年記念デラックス・エディション~

 

 

「俗悪」といえばパンテラ。パンテラといえば「俗悪」

俗悪 ~20周年記念デラックス・エディション~

今さら「pantera」について色々説明する必要はないと思いますが、今回紹介する「俗悪」は、1992年に彼らがリリースしたアルバム「Vulgar Display of Power」の日本国内盤のタイトルである。

 

当時の洋楽CD(特にハード・ロックやヘヴィ・メタル)は、国内盤をリリースする際、新たに「邦題」を付けることが主流となっていた。直訳的なタイトルも多く、困惑を示すリスナーも存在したが、独自のセンスで付けられた少しダサめの邦題も魅力の1つと考える人達も多く、今尚愛され続けている作品が多数存在している。そしてpanteraの「俗悪」も、それに該当する作品なのだ。

 

有名な例を挙げるとしたら、メタル・レジェンドである「Metallica」のデビューアルバム『KILL 'EM ALL(キル・エム・オール)』の発売当初(1984年)の邦題は「血染めの鉄槌」。タイトルをみただけで、メタルなイメージが先行する素晴らしいタイトルだ!さらにデビュー・アルバムにして、既に鉄槌を血で染めてしまっている辺は、流石僕らのメタリカ!

 

そうはいっても、上記は70年台から90年台前半の話、ここ最近は国内盤も海外盤のタイトルをそのまま使用していることが多くなっている。

 

と、思いきや!改めて思い出してみると2003年にリリースされた「アイアン・メイデン」のアルバム『Dance Of Death』の邦題は『死の舞踏』だったりしており、もう定番なのだろう。しかし、筆者はダサい邦題も好きだ。

 

そんな、人生で1番の衝撃を受けた「俗悪」。今回は全く音楽に触れていないので、又機会があればレビューとかしたいと思っている。とりあえず本日はこの辺で。25周年おめでとうございます。

 

 

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