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独身貴族「カルさん」が音楽やアーティストについて独断と偏見で書きなぐっているブログ「カルチャータイム」です。否定も肯定も全てはアーティストへの愛を根底としています。

「SHISHAMO」は「ブスかわいい」じゃない「ブス」だ

「君ってさ、SHISHAMO(ししゃも)」のボーカルの娘に似てるよね」

 

社内の潤滑油を目指すべく、コミュニケーションの一環で伝えた褒め言葉なのだが、部下の女性からは親の仇でも見るような眼で睨まれ、翌日には上司から事情を聞きたいと、僕は呼び出しを受けた。上司の話では、僕は名誉毀損の疑いで、部下の女性から訴えられる可能性があるらしい。

 

何故こんな大事になってしまったのだろうか?原因を探るべく、インターネットで「SHISHAMO」について調べてみると、僕に重大な過失があったことに気付かされた。どうやら、ガールズ・バンドの「SHISHAMO」は、世間で「ブスかわいい」などと評価されており、褒め言葉の類で使用することは間違いであったようだ・・・。

 

 

本日は「ブス可愛くってクセなる!!」なんて中傷で大人気の、3人組ガールズ・バンド「SHISHAMO」について書かせて頂こう。

 

目次

「 ブス」をアイデンティティに変えた奇跡のガールズ・バンド「SHISHAMO」 

SHISHAMO 4

 どうした!?事故にでもあったのか?

 

それとも怪我人の搬送中か?

 

そんな心配をしてまう顔面クラッシュ状態のCDジャケット写真。

 

いえいえ。安心してくださいガールズ・バンド「SHISHAMO」です。

 

なんだ、ただの「ブス」か。ってな具合に、今では圧倒的な認知度と人気を誇っている彼女たち。

 

しかしながら、売れるアーティストのテンプレとして重要視されている「容姿」が崩壊しているにも関わらず、どうしてこんなに人気が高いのだろうか?

 

我ら日本国民の好みがB専(ブス愛好家)に偏りつつあるのか?

 

はたまた、国民総出で幻覚の見えるハーブでも吸引しているのか?

 

ただならぬ状況に、筆者のシックス・センスが警鐘を鳴らしている。

 

本来、ガールズ・バンドとは、全ての人々に安らぎを与える愛玩動物的な存在である。当然、「カワイイ」ガールズ・バンドは筆者も大好きであり、過去にブログの記事にしたこともあるのだが、本日紹介している「SHISHAMO」はそういった要素は一切持ち合わせておらず、ただただリスナーに不安を抱かせる特徴的な事故フェィスを武器に、世間様から圧倒的な支持を集めている奇跡の存在なのだ。「ブス」という欠点すらアイデンティティ変えてしまう彼女たちの魅力。恐ろしい。

 

それでは、彼女たちの魅力と言われている「ブス可愛い」について考えてみよう。

 

「ブス可愛い」って普通に悪口だろ

SHISHAMO 2

彼女たちの容姿に対して、度々言及されている「ブス可愛い」という言葉。コレって明らかに悪口でしょ。「ブス」って飲み込みにくい言葉を、「カワイイ」なんて褒め言葉のオブラートに包むことで、中傷の言葉を世間の皆様にも飲み込みやすくしている印象が強い。それに「ブス」を「カワイイ」と評価する発想は、女性特有の対面性を重視したドロドロの感情が渦巻いている。

 

男性の皆さんは、学生時代にこんな光景を目にしたことはないだろうか?明らかに「クリーチャー」的な造形の女子生徒に対し、女友達がみんなして「カワイイ」などとマスコット扱いしている姿を。

 

男女でカワイイの基準は違えど、明らかに基準値を超えている造形をカワイイと表現し、マスコット扱いする女子達の思考には、「こんな化物をカワイイと言える私が一番カワイイのよ」という顕示欲を感じてしまう。まさに魑魅魍魎の蠢く女性特有の世界観。

 

だからこそ「SHISHAMO」に対して使われている「ブス可愛い」という表現には、悪意を感じてしまうのだ。

 

それでは「SHISHAMO」のメンバーは本当にブスなのか?実際に確認してみよう。

 

悪意あるアルバム・ジャケット写真と簡単なメンバー紹介

彼女たちはアーティストだ。本来であれば純粋に音楽の良し悪しで「SHISHAMO」というバンドを評価しなければいけないのだが、実際レコード会社の販売戦略に「ブス」というキーワードが強く意識されている。その辺に関してはアルバム・ジャケットを見れば一目瞭然だ。

2013年にリリースされた1STアルバム「SHISHAMO」

デビューアルバム「SHISHAMO」

デビュー初期の作品。出来る限り遠目から全体像を撮影するという、容姿への「配慮」がなされており、正統派ガールズ・バンドとして売り出す意志が感じられる。しかし、いかにもガールズ・バンドです!!って感じは、他バンドへの差別化を図れていない印象が強い。コチラの作品では、まだベースは旧メンバーの「松本 彩」が担当している。

2015年にリリースされた2ndアルバム「SHISHAMO 2」 

SHISHAMO 2

メンバーの脱退、加入を経て完成した2ndアルバム 「SHISHAMO 2」。タイトル設定はケツメイシなどと同じく、作品毎に数字を付けていく感じの流れとなっている。ジャケ写を見てもらえばわかるように、メンバーにカメラを寄せて撮影されているため、存分に「SHISHAMO」の造形を堪能することができる。明らかにブスに撮るあたりは、レコード会社の「ブスキャラ」推しなのだろう。

 

この辺でメンバー紹介をしておこう。 

・宮崎 朝子(みやざき あさこ)

 写真まん中。ギター・ボーカル担当。「SHISHAMO」の作詞作曲を担当しており、バンドの中心人物である。好きなものは「ピンク」と「お人形」と「甘いもの」となっており、女子のテンプレ的な印象。ヴィジュアルは、全身の97%は一般的となっているが、残りの3%(鼻)が致命的な状態となっているため「ブス」と評価されている。 

松岡 彩(まつおか あや)

 前任のベースが脱退したため、新メンバーとして加入。「SHISHAMO」に残された唯一の良心でありオアシス。SHISHAMO=全員ブスという印象を覆せる貴重な存在。 

吉川 美冴貴(よしかわ みさき)

ドラムとバンドのリーダを担当。趣味はサッカー。見た目通りの体育会系。ぱっと見「なでしこJAPAN」に在籍していそうなヴィジュアルをしている。 

 

2016年にリリースされた3rdアルバム「SHISHAMO 3」 

SHISHAMO 3

あれ何だか可愛くなった?なんて事を感じてしまうジャケット写真。 そうです。ギターの宮崎は絶妙な角度で写真を撮ることで、今風美少女に変身させる事が出来るのです。まさに詐欺写真。「もしもし店長さん?先程家に到着した女性、ホームページで見た写真の人と違うんだけど本当に指名した人?写真だから若干違うって?そんな、こんなの詐欺ですよ・・・」ってな感じである。若者よ写真に騙されるな!!

2017年にリリースされた4tnアルバム「SHISHAMO 4」 

SHISHAMO 4

 レコード会社との契約も4年が経ち、会社側も彼女たちの売り出し方を理解したようで、前面にブス感を押し出したジャケ写となっている。宮崎なんて通常より不細工に見えるのは筆者の気のせいだろうか?

「ブスかわいい」の「かわいい」は音楽性を指している

ヴィジュアル面に関しては若干の難があるものの、音楽性はとってもカワイイ彼女たち。実際にミュージック・ビデオを試聴し、「ブス可愛くてクセになる」を体験してみよう。

絶妙なライティングや撮影技術が光る「きっとあの漫画のせい」 SHISHAMO NO OSAKA-JOHALL!!! Ver.

www.youtube.com

(なんと『きっと漫画のせい』の公式PVが非公開になってしまったため、新曲『BYE BYE』に参考映像を変更いたしました。)

 

ライブ映像で フェィスを隠したい場合は、手元にピントを合わせろ!!今回用いられているカメラワークは「マン・ウィズ・ア・ミッション」などのライブ映像などでも使用されている定番パターン。

 

出来る限り顔を写すことなく、ライブ感を演出できる利点を持っている。さらに、絶妙なライティングで陰影を付けることにより、特徴的な「鼻」を見事に隠すことに成功している。まさに匠の技。そのため、開始40秒くらいまではギターの宮崎が美少女に見えるぞ。これぞ神業!!

 

楽曲に関しては、ガールズ・バンドの中でもトップレベルの完成度。日常生活で女の子が感じる等身大の歌詞と、ギター・ポップ風の軽快な楽曲が見事にマッチ!!そして最大の武器は、やはり宮崎の人懐っこくて可愛らしい声質にあるよね。コレだけで可愛く見えるのが不思議である。

 

通信企業のCMに起用された「明日も」

www.youtube.com

広大なスタジアムにてミュージック・ビデオが撮影された「明日も」。コチラのMVの撮影にも、ブスとカワイイの両立を達成するための緻密な計算がなされている。カメラの角度、揺れ、逆光の利用。見事である。宮崎は鼻さえ普通ならばカワイイのに・・・。見事なまでの鼻フック。

 

 

音楽性は「カワイイ」が、ヴィジュアルは「ブス」それが「SHISHAMO」の「ブスかわいい」!!

こうして考えてみると、彼女たちの「ブス可愛くってクセになる」という評価は、見慣れるとクセになるヴィジュアルという訳ではなく、可愛らしい音楽性がクセになることを意味しているのだろう。

 

競争率の高いガールズ・バンド業界。他バンドに対し少しでも差別化を図るため、取られた施策が「ブス」推しであり、それらが可愛らしい楽曲と相まって「ブスカワイイ」なんて混同された評価になってしまっている印象が強い。

 

すなわち「ブスかわいい」とは、「SHISHAMO」のヴィジュアルを指す言葉ではなく、音楽性まで含めた総合的な評価なのである。彼女達の正統な評価としては「見た目はブスだが、楽曲は可愛らしくクセになる」が妥当なのではないだろうか?

 

そうなると職場で筆者の言った「君ってさ、「SHISHAMO」のボーカルの娘に似てるよね」という褒め言葉は、「おめーはブスだけど、仕事っぷりはカワイイな」という感じの意味合いになってしまい、褒められた側としては複雑な心境となるのは当然だ。以上!!

 

 

 

全くまとまらない記事を読んでいただきありがとうごます!! 

 

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