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独身貴族「カルさん」が音楽について色々記載してるブログです。否定も肯定も全てはアーティストへの愛を根底としています。

「乃木坂46」って本当にアイドルに向いているのかな?って話

 

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アイドル生産工場日本。未来のスターを目指すべく、今日もうら若き乙女たちは地道なレッスンや活動に励むのである。青春という決して戻ることの無い貴重な時間を対価に、人々に夢や希望を与え続ける彼女達の姿は、儚くも美しい。

 

とはいえ、完全にレッドオーシャン化しているアイドル業界。迂闊に飛び込むのは自殺行為にも近しい現実が待っている。

 

その原因としては、女の子をそれらしい格好でステージに立たせ、唄って踊らさせれば成立してしまう参入障壁の低さと、熱烈的なアイドルファンを一定数獲得できれば収益化できる、一見お手軽そうビジネスモデルにあったのだ。

 

結果、全国各所でアイドルユニットを自称する集団が大量発生し、少しでもリスナーにインパクトを与えるべく、各々特徴的なコンセプトをアイドルに付与させることで他ユニットに対する差別化を図る流れとなったのだが、まさにそこからが地獄絵図。

 

取って付けたようなコンセプトのアイドルでは、良くて『有吉反省会』のネタにされる程度が関の山であり、彼女達が本来目指していたはずの夢の舞台とは程遠い活動が余儀なくされているのだ。

 

なんとも難しいアイドル業界。最早コンセプトという泉は枯渇してしまったのだろうか?だが、そんな状況を嘲笑うかのごとく、超々安直なコンセプトを押し出したアイドルグループが天下を取ろうとしている。そう『乃木坂46』である。

目次

 

AKB48の公式ライバルという「乃木坂46」の約束されたポジション?

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2011年8月21日に結成された「乃木坂46」。38934人という膨大な応募者の中から選ばれた精鋭36名から、今やアイドル業界の覇権を握るグループの活動は始まった。

 

AKB48のオープニングメンバーおよび追加メンバーを募集した際の応募人数が7924人、テレビ東京系の人気番組「ASAYAN」の企画として放送されていた「モーニング娘。追加オーディション」の応募人数が約5000人と、時代によるアイドルに対する憧れや認知度に違いはあるだろうが、乃木坂46というアイドル・グループが結成段階より多くの注目を集めていた事が理解できる。

 

それもそのはず彼女たち乃木坂46は、AKB48の歴史の中でも黄金期と評価される絶頂期2011年に、公式ライバルという設定で大々的にデビューを果たしているのだ。2011年といえば『ポニーテールとシュシュ』や『ヘビーローテーション』、『Beginner』などファンでなくとも耳にした事のある楽曲がリリースされていた翌年である。そりゃアイドルファンじゃなくても気になりますよね。

 

AKBグループには、AKBだけではなくSKEやNMBなどのグループが所属しているのは皆さん御存知の通りで。全てのメンバーは総選挙にて競い合う関係にあり、グループ同士もお互いを意識しあっているはずなのです。言わば、グループ、メンバー全てがライバル関係にあたるという事なのだが、正式にライバルとして発表されているのはグループ外の乃木坂46だけ。

 

仮にAKB48の存在を揺るがすだけならば、新人アイドルグループの乃木坂46なんかよりもSKEやNMBの方が可能性も高く現実的である。そこをあえて乃木坂46なんて別グループを作り「公式ライバル」として扱う辺りは、プロデューサーである“秋元康”の嫌らしさが滲み出ている。こうして、乃木坂46はAKB48だけではなく、AKBグループ全体をライバルとする事となった訳である。

 

そのあたりの経緯にはAKB48の飛躍を予想できなかった“Sony Music Entertainment”の悔しさによる、秋元氏への熱烈オファーがあったという見解もあり、そんな熱意に応えたのが「公式ライバル乃木坂46」なのだろう。それにしても3万人から選ばれた精鋭とはいえ新人アイドル・グループ、約束されたポジションに対する希望よりも、巨大なライバルに対する壮絶なプレッシャーの方が大きかったのではないだろうか・・・。

乃木坂はAKB人気に乗じた可愛いだけのアイドルユニット?

https://pbs.twimg.com/media/DYFwwWqVQAAy2ng.jpg

画像引用URL乃木坂46 (@nogizaka46) | Twitter

 

AKB48の結成にあたり「クラスで3番目にかわいい娘を集める」なんてヴィジュアルコンセプトを秋元氏は意識しているなんて話もあったが、ネットで調べているとどうやら都市伝説だったらしく、東スポWEBには下記のように記載されている。

「そんなこと言ってないんですよ。都市伝説」と自身の発言ではないと否定。「全力でかわいい子を集めた結果ですよ。そしたら、いつの間にか3番目とか7番目とか」と、自分の中では一番の子を選んだつもりだと笑いながら明かした。

 引用URL秋元康氏 AKB「クラスで3番目にかわいい娘を集める」は都市伝説

いやはやなんとも本日のブログの予定を簡単にブチ壊す秋元氏の発言には驚かされますが、やっぱりAKBと比較すると乃木坂46って洗練された美少女が多い印象を受けます、っていうか結成当初のメンバーの顔面偏差値を比較すると圧倒的に乃木坂の勝ち。

 

秋元氏はインタビューでAKB48に対して、自分の中で1番カワイイ子を選んだと答えていますので、乃木坂46のメンバー募集時は、アイドルブームも手伝ってAKB結成当時よりも美少女が集まりやすい環境あったという事なのでしょうか?確かにAKB48は、後期メンバーになるほど美少女率が上昇している気がします。そんな感じで、乃木坂46結成にあたって「他グループの追随を許さない圧倒的美少女集団」というコンセプトがあった事は明確である。

 

個人的なイメージとしては、AKBグループは「This is アイドル」の素養を持った中で1番カワイイメンバーであり、乃木坂は「初見で誰でも可愛いと思える」メンバーが集められたのではないかと考えている。いや、そう考えないと秋元氏の好み変わりすぎでしょ。

 

とにかく乃木坂46は数あるアイドルグループの中でも圧倒的な顔面偏差値を誇っている。1000年に1人の美少女とまではいきませんが、クラス、学校、町内などなどで確実に上位に位置する、身近にいそうでいない絶妙なライン。ド直球ではあるが、確実かつ大手にしか出来ない見事な人選である。

 

SONYも社運を掛けると宣言するほどの本気感。正に精鋭揃い。

 

彼女達のコンプトについて聞かれた際、「コンセプトがないのがコンセプト」なんて秋元康氏は語っていましたが、コンセプトは後から付け足していこうって感じだったのでしょうか?

 

コアなリスナーでなければ、完全にAKBグループの新たラインナップ程度の個性しか感じられませんよね。

 

乃木坂デビュー年はAKB以外のアイドルも躍進するアイドル戦国時代

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 大手レコード会社と大物アイドル・プロデユーサーのタッグによって結成された彼女達ではありますが、当時のアイドル業界と言えば「AKB48」はメンバー・楽曲ともに絶頂期。それに牽引されるかのように「SKE」「NMB」の人気も高まり、AKBグループ全体が勢いに乗っていた。

 

さらに、プラチナ期の素晴らしい活躍により再び勢い付いた「モーニング娘。」。メンバーの脱退や強行ライブなどの試練を乗り越え、日に日に存在感を増してゆく「桃色クローバーZ」。結成から間もないにも関わらず、海外メディアから異例の注目を集めた「BABYMETAL」などなど、個性派・実力派・伝統派が入り交じるアイドル戦国時代であったのだ。

AKBの付属品からの脱却とアイドルからの進化

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デビュー当初より冠番組『乃木坂って、どこ?』が放送されるという、異例の高待遇でスタートした彼女達の活動。成功が約束されているかのような強気なグループ戦略は、やはりAKBグループの成功事例とライバルという話題性があったからこそである。

 

人気が出るまで待ってられない!!もう、直ぐにでもライバルにしてやるよ!!なんて意気込みすら感じられるドーピング感のあるメディア戦略。

 

普通の女の子がアイドルとして脚光を浴びる姿をシンデレラストーリーと呼ぶならば、シンデレラをアイドルにしてやろうなんて勢いなのが乃木坂46である。

 

とはいえ、デビュー当初の注目度は完全にAKBグループの躍進があってこそ、あくまで彼女達はAKB48という象徴の引き立て役の1グループでしか無かったのだ。

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なんとも華々しいスタートを飾った彼女達だが、楽曲のスタートとしてはかなり誠実というか、AKBとは別の意味で正統派なアイドルグループ感。デビューからの年数も経過しメンバーの個性が際立ったAKB48と比較すると、物足りなさを感じてしまう。デビュー早々なので仕方のないことではあるが、グループ全体を押し出した「お試しパッケージ」感は、秋元氏の発言通りの明確なコンセプトのなさが滲み出てしまっていた。

 

唯一のアイディンティであった「ヴィジュアルの良さ」を前面に押し出した笑顔が眩しいキラキラポップなフレンチテイストのアイドルソングは、カマトトぶった清楚感が妙に鼻に付く。

 

特に『おいでシャンプー』の仲良しぶりっ子な感じは、アイドル業界という魑魅魍魎のはびこる世界の裏側が周知されている昨今では茶番にしか見えない。

 

なぜ、彼女達は期待の大型新人という看板を持ちながら、コアリスナーを対象としたアイドルの様式美にも似た活動からスタートしたのだろうか。その辺りに関しては、やはりアイドルとしての地盤硬めがあったのではないだろうかと筆者は考えている。

 

まずは、時間をかけて彼女達を知ってもらう。そんな戦略だ。当然、ライトリスナーから狙うことも十分可能だったはずだが、AKB48の躍進を支え続けたコアリスナーの存在はアイドル活動をしていくうえでは重要である。

 

このようなリスナーが大切にしている精神といえば、やはり新人アイドルの頃から自分自身が応援し支えてきたという自負なのだろう。そういったユーザーを取り込むため、ライトリスナーを狙うのではなく、まずは様式美的なコテコテのアイドル路線でスタートしたのだ。

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そんな彼女達が古典的なアイドルの皮を脱ぎ去ったのが『制服のマネキン』である。今曲は3rdシングル『走れ!Bicycle』でみせた茶番のようなオールド欧風POPソング路線から一変したスタイリッシュで現代的なデジタルサウンドが主軸となっている。過去3作品の古典的な流れがあったからこそ、今作で見せた変貌は非常に衝撃的なものであった。満を持して一般リスナーにも「お披露目」といった感じだったのだろうか。とにかく白石が可愛すぎる。

 

そもそも、乃木坂46というグループは3万人以上の応募者から選ばれたアイドル候補の精鋭である。それゆえ造形は他アイドルの追随を許さない絶対的な顔面偏差値を誇っている。だが、必ずしもそれがアイドルとしての成功を意味している訳ではない。かなり個人的な考えになってしまうのだが、乃木坂46にはアイドルとしての魅力というか求心力に乏しさを感じてしまう。メンバーの造形が美しすぎるからであろうか?なんとも、こうアイドルぽい人懐っこさがない感じ。可愛くないほうがいいって訳ではないんだけど、例えるなら同じ年齢の女性が働いていたとしても、キャバクラよりもスナックの方が居心地いいかな?みたいなアレ。なんかガチガチすぎるんですよね乃木坂は。だからこそ制服のマネキン』のようなクールでスタイリッシュな方が向いているのではないのかな。

 

ある意味アイドルとしては欠点に思えてしまうのだが、それゆえ様々な可能性が存在していると思う。

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アイドルグループのゴールはアイドルでしかなく、余程のことがなければ「年齢」がネックとなり主要メンバーの卒業によりグループは衰退してしまうのだが、「Perfume」のようにアイドルからアーティストへの進化を遂げたグループも存在している。彼女達はアイドルという枠にとらわれないスタイリッシュなスタンスにより、年齢という壁を見事に乗り越えたのだ。

 

そんな可能性が乃木坂46からも見られたのは、初のミリオンセールスとなった『インフルエンサー』なのだろう。

 

今曲は乃木坂46の新たな可能性と魅力を最大に引き出した楽曲であり、今までAKBの派生グループでしか無かった彼女達に明確な存在感を与えたのだ。

 

仮に同楽曲をAKB48が演じようとも、乃木坂46のような妖艶なスタイリッシュさを発揮することはできなかったはず。

 

AKBグループの人気もやや限りが見えてきた現在。今や誰もが認めるライバルとなった乃木坂46には、アイドルのさらなる進化系を是非とも体現していただきと筆者は願っております。

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