1996年に公開された映画『スワロウテイル』に登場した“YEN TOWN BAND”が、20年ぶりとなるニューアルバム「diverse journey」のリリースが決定した。映画のプロモーションの一環として組まれた同バンドだが今だに根強い人気がある。そんな、YEN TOWN BANDを今回は紹介します。
愛され続けるYEN TOWN BAND
YEN TOWN BANDとは?
1996年に公開された映画『スワロウテイル』に登場する架空の“無国籍バンド”
“無国籍バンド”と表現される理由は、映画の設定に秘密が隠されています。
スワロウテイルは、架空の歴史をたどった日本にある、一つの街が舞台なっています。
多くの移民が暮らす街では、多くの文化が混ざり合い、言語や建物に様々な国の影響が見られます。そういった無国籍風な世界観で生まれたバンドなので、無国籍バンドと表現されています。
YEN TOWN BANDのバンド名について
作中の世界では日本の“円”が世界に数ある通貨の中で一番価値がありました。
円を求め日本に住み着いた外国人違法労働者を、日本人は忌み嫌い"円盗(イェン・タウン)"と呼ぶのです。そんな円盗達が架空の都市“円街(イェン・タウン)”で組んだバンドなので、YEN TOWN BANDという名前なっています。
街も人も呼び名がイェン・タウンなので少々紛らわしいですね。
YEN TOWN BANDの豪華なメンバー
ボーカルは主人公“グリコ”を演じるCHARA、プロデュサーとキーボードを小林 武史、
ギターはコーパス・グラインダーズの名越由貴夫の3人が中心となり活動をしている。
ライブではサポートメンバーを交え演奏をおこなう。
2016年にはKj(Dragon Ash)とコラボレーションした「my town」を発表した。
YEN TOWN BANDの活動について
主なYEN TOWN BANDの活動
YEN TOWN BANDが結成されたのは、映画スワロウテイルが公開された1996年である。メインテーマだった「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」は当時大ヒットし、オリコンチャート1位を記録した。かれこれ20年前の話なので、今を生きる若者たち知る由もない話だ。
そんなYEN TOWN BANDは映画の企画的なバンドであったが、アラフォー世代の圧倒的な支持を集め、結成から7年経つ2003年に初めてライブをおこない活動を休止した。
ジュリアナ世代たちは青春の思い出の一つとして、YEN TOWN BANDを忘れかけていたが、2015年に『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2015』でまさかの復活を果たす。エルレガーデンの長期渡る活動休止にも希望が持てる展開だ。
そして、数曲のリリースを経て、2016年に20年ぶりのニューアルバム「diverse journey」のリリースが決定した。
まとめ
ツイッターなどを見ていると再開を懐かしむ声も多く、筆者も20年という歳月を感じざる負えない状況である。20年前の幼い筆者は、きっと未来に希望を抱いていたはずだ、しかし現実は辛く切なく厳しいもの。そんな切ない気持ちを抱いて、今日は久々にYEN TOWN BANDを聞こうと思う。