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独身貴族「カルさん」が音楽やアーティストについて独断と偏見で書きなぐっているブログ「カルチャータイム」です。否定も肯定も全てはアーティストへの愛を根底としています。

ウォークマンの新モデル『NW-ZX500』はやっぱり凄かった話

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2019年11月初旬に発売されたNW-ZX500シリーズの最新ウォークマン『NW-ZX507』を清水の舞台から飛び降りる気持ちというか、なけなしのマネーを握り締め死地に向かってダイブする勢いで購入にさせていただきましたので、ついでに遺書にも似たようなレビューを書かせていただこうと思います。

 

しかしながら、こういったオーディオ業界に関しましては、筆者は全くの無知の若輩者でございますので、ぜひとも玄人オーディオマニアの皆様は、価格ドットコムのレビュー欄などで高級DAPでの殴り合いをお楽しみくださいませ。

 

あくまで今回のレビューは「DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)入門」ちょっと興味あんねん位の筆者のような音楽リスナーを対象とした感覚的なものとなっております。

 

 

目次

 

AV機器の中でも泥沼と呼ばれるオーディオ業界

 

その理由としましては、やはり個人の趣向や感性に合わせた様々なグレードの機器が存在していることと、新しい機器を購入するたび、パワーバランスを維持するために、周辺機器のスペックアップが必要になるのです。

 

まさにAV機器のイタチごっこ。カードのショッピング枠は限界寸前であります。

 

マニアの中には自宅に電柱を立てる猛者も存在するようで、その奥深さは正に沼そのものであります。(オーディオと言っても様々なジャンルがあるようですが、結局全ては沼・・・といった感じらしいです)

 

そんな沼を若かりし頃から遠目に眺めていた筆者ですが、30半ば独身、マネーに若干の余裕有りという状況に対して、少しばかり心に隙が生じてしまったのでしょうか、気がつけば興味本位に沼の表面を足先でなぞってしまったのです。

 

本来であれば結婚相談所に登録するなり、女性がマンツーマンで接客してくれる飲屋に向かったり、ニヤけ面した黒尽くめの怪しいセールスマンに相談に乗ってもらうべきなのですが、青年時代から人より少しだけ音楽が好きだったり、周りよりちょっとだけガジェットが好きだったりした趣向が沼に魅了される原因だつたのでしょう。

 

 気がつけばデジタルアンプを購入し室内にスピーカをいくつも配置したり、イヤフォンやヘッドフォンも価格帯別にいくつも購入というプチ散財を繰り返したのです。

 

それらの金額額は多重債務を抱える天上人の方々からしますと僅かなモノではありますが、筆者のような、日々ポケットの小銭を数える生活をしている人間に取っては結構な大金でありました。

 

ですが、機器を変えるたびに良くなる音質の魔力は凄まじく、「ケーブルをリケーブルできるイヤフォンがあるのか・・・それなら断線しても直せるから長い目で見ればリーズナブルだな・・・」「大人になったんだから、少しは高いものとか買ってみるのもありかな?」などと色々と理由を付けて筆者の禁欲を妨げたのです。

 

足繁く電気屋に通いオーディオ機器を眺める筆者の姿は、楽器屋のショーウィンドウに飾られたトランペットを羨望の眼差しな眺める少年のようでもありました。

 

ある程度の限界を知りたいと購入した『NW-ZX507

ソニー SONY ウォークマン 16GB Aシリーズ NW-A105HN : ハイレゾ対応 / bluetooth / android搭載 / microSD対応 タッチパネル搭載 最大26時間連続再生 レッド NW-A105HN R

購入の候補には『NW-ZX500シリーズ』と同時発売である『NW-A100シリーズ』もありましたが、実は今年の春にひとつ前のシリーズである『NW-A50 』を購入しておりました。

 

ですが、『NW-A50 』を購入して1週間後には電気屋で視聴した『NW-ZX300シリーズ』に完全に魅了されてしまい、そちらの中古機の購入を長く検討しておりましたが、いかんせん中級クラスの価格帯のDAPでございますので、検討に次ぐ検討が続き、気がつけば今回の『NW-ZX500シリーズ』のリリース情報が舞い込んできたのです。

 

仮に今回『NW-A100シリーズ』のウオークマンを購入しようと、結局、上位機種である『NW-ZX500シリーズ』に筆者は心を奪われるはずですので、そういったチマチマした物欲を断ち切るためにも「とりあえず、上位機種にして限界を知ってみよう」と言い訳がましく、今回の『NW-ZX507』の購入を決定。とはいえ価格は結構ヘビィな感じではあります。さらに価格は違えど年に2回のDAP購入という無駄な物欲。その辺の理由は次の章で!!

 

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 そしてついに届きました。悩むこと2週間。2019年11月2日の発売日から遅れること2日。無事、念願の開封の儀を行うことが出来ました。購入を後押しした最大の理由は「ある程度の限界を知りたい」といった単純なものながら、久々の高価格商品の購入。仕事を休んで到着を待ちました。緊張です。

 

取りあえず室内の中で一番綺麗だと思われるシワシワのシーツの上に、丁重に鎮座していただきました。

 

つや消しブラックのボディカラーがとにかくクール。触れてみてまず思うことは、アルミボディ特有のひんやりとサラサラした質感です。もう、いつまでも手のひらで包み込んでいたくなるような素晴らしい心地良さ。ついつい頬ずりしてしまいました。

 

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左 NW-A50  中 NW-ZX507 右 iPod touch 世代不明 

 

そして、持ち上げてみて最初に思うことは、手持ちのDAPには無い適度な重量感。まるで銃でも持ったような気分です。実際そんな物騒な物は持ったことはありませんが・・・。しかしながら『NW-ZX507』さえあれば、暴漢2〜3人位は倒せそうな気持ちにしてくれます。

 

本体の幅もちょうど良く、手持ちのケース付きのiPod touchと比較すると8〜9割位と、筆者の手のひらにベストマッチというナイスグリップ。ケース付きのiPod touchは筆者には少し大きい感じであります。

 

それでは今回 『NW-ZX507』を後押ししてくれた最大の機能を紹介致します。

 

Android搭載&サブスクをより高音質で聴くための機能搭載ってところが最大の購入理由

 

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今回のリリースされた『NW-ZX500』『NW-A100』の最大の目玉といったら、やはりこちらのストリーミング配信サービス、俗に言うサブスクってやつを高音質でリスニングできる「DSEE HX(TM)」ってところなのではないでしょうか!?

 

こういったDAPの大半がハイレゾ対応機種ですので、わざわざ圧縮された音源を聴くという行為に対する矛盾を感じるユーザーの皆様も多いとは思いますが、筆者のような、ちょっと背伸びしたいユーザーにとっては「ストリーミング配信サービスの利用が可能、さらには高音質に変換するシステム搭載」という言葉は、購入を悩むユーザーには最高の後押しであります。

 

筆者自身もここ最近はハイレゾ楽曲おろか、CDの購入すらしておらず、楽曲の視聴の大半がサブスクを利用しております。

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画像引用URLhttps://www.sony.jp/walkman/products/NW-ZX500_series/feature_1.html

 
ウォークマンに搭載されている専用再生アプリの利用か、サブスクアプリの使用かで、高音質化の違いもあるような記載もありますが、開発者の皆様のインタビューを見ているとそんな不安を簡単に吹き飛ばしてくれます。

田中 光謙[商品企画]

ターゲットとしては、音楽ストリーミングサービスを普段からよく聴かれているお客様の中でも、音へのこだわりを持っていらっしゃる方、いわゆるMusic Loverやオーディオファンの方たちです。しかし、もっと多くの方にZX500を使ってもらって「ストリーミングサービスって、こんなにいい音で聴けるんだ」ということを知っていただきたいです。私は試作段階にZX500を介してストリーミングサービスを聴いたとき、その音質のよさに非常に驚きました。ストリーミングサービスでも、こんな音が再現されていたんだと。本当に音楽が好きな方なら、いい音に触れ、きっと感動されると思います。そんな提案型の商品だと思っています。

 引用URLhttps://www.sony.jp/walkman/special/flagship/zx500/

 

なんとも 頼もしいお言葉!!下記インタビューのように、Android搭載から一時期は非搭載にシフトしたSONYですが、ここで再び間口を広げてくれましたようです。ありがとうございます。ニュースなどを見ていると、約4年ぶりのAndroid搭載ハイレゾ対応ウォークマンのリリースとのことです。

 

鳥居さん:「『NW-ZX500』の情報を聞いたとき、まず気になったのが音楽再生専用の独自OSから汎用OSであるAndroidに戻したこと。音楽ストリーミングサービスが人気であることを考えると、この判断自体は間違っていません。ただ、以前、音質追求のために『NW-ZX100』で独自OSに切り換えた経緯を考えると、ここでまたAndroidに戻すことには心配がありました。皆さんもきっとそうですよね。でも、それについてはご安心くださいと言っておきます。いやむしろ、音質のグレードが上がっています。褒めすぎに聞こえるでしょうが、そこは実際にご自分の耳で確かめてみてください」

 引用URLhttps://www.sony.jp/feature/owner/sound/wfm1910_lp/index2.html

 

前述させて頂いたように、筆者のようなリスナーに取ってはサブスクの利用という部分は結構重要なところでして、中級DAP購入を踏み止まる理由のひとつでもありました。

 

他社製品にはAndroid搭載のDAPも多数ありましたが、なんとなくSONYが良いなって事で、妥協案で今年の春に『NW-A50 』購入し、下記機能を利用していたのです。iPod touchからBluetoothでNW-A50 に飛ばす感じですね。

https://www.sony.jp/products/picture/y_NW-A50_002.jpg

引用URLhttps://www.sony.jp/walkman/products/NW-A50_series/

これはこれで、音質の変化を楽しめて良かったのですが、スマホと合わせて3台持ちは少しばかり邪魔かなと・・・。そういった理由もありまして今回こうして『NW-ZX507』の購入に踏み切ったのであります。

 

それでは実際の音質に付いて筆者の感想を書かせていただきます。

 

少し背伸びしたい音楽リスナーには是非ともオススメしたい音楽プレイヤー『NW-ZX507

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今回はプレイヤーと同じメーカーでありますSONY様の『INNER EAR MONITOR MDR-EX800ST』を使用させていただきました。というかコレくらいしか、ある程度のイヤフォンを持っていない現状であります。本格的なユーザーの皆様からしますと、用途が違うとか、組み合わせが残念・・・なんて苦言を述べられるかもしれませんが、視聴した中ではとてもクリアな音質で個人的にはお気に入り 。

SONY INNER EAR MONITOR MDR-EX800ST

SONY INNER EAR MONITOR MDR-EX800ST

 

まずは通常の接続でプレイヤーの音質を確認。試聴曲は今回の目玉であるストリーミング利用(Google Music)いたしました。試聴曲はSony Music所属の「Aimer」の『StarRingChild 』であります。比較はiPod touchを利用いたしました。


StarRingChild

デジタル加工による補填やEQの配置による違うはあるとは思いますが、リスニングの第一声としましては「とにかくクリア!!」。散りばめられた数々の音色が余すこなく耳に届いてくるのです。

 

イヤフォンや音楽プレイヤーを少しだけランクアップしたことのあるユーザーの皆様ならきっと体験したことのある、「あれ、こんな音入ってたの?」みたいなやつです。

 

普段は耳を澄まさなければ聞こえないあの音が、鮮明かつ確かなポジショニングで自然に聞こえてくるのです。個人的には楽曲全体に奥行きが生まれたような感覚を受けます。

 

そして次に度肝を抜かれたのは音の「輪郭」と「余韻」であります。個人的にはそういった傾向は特に打楽器によく表れている印象で、スネアのアタック音から広がるスナッピーの弾けるような音の余韻。ボンヤリしたりアタック音ばかりが強調されてしまうバスドラも、ミチっと引き締まったハッキリとした打音からの低音など、ひとつひとつの音の輪郭が明確で、それでいて心地よい余韻を残してくれるのです。

 

他プレイヤーではどうしても歪んだギターが激しく鳴り響くサビでは、その他演奏に雲が掛かったようにガアーーーって聞こえてしまう感じがしてしまいましたが、今プレイヤーでは演奏される楽器の音を「確かに」楽しむことができるのです。

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 今回はバランス接続のケーブルまで資金が回らなかったので、変換端子で代用しましたが、それでも通常の入力よりも“パワフル”かつ窮屈さのない“ゆとり”のある音でリスニングが出来た印象です。(実際のところバランス接続よる科学的な違いをまだ理解しておりません。完全に感覚的な感想です)

 

変換端子に詳しくなく、2回購入し直してしまいました・・・。1回目は通販、2回目は楽器屋確認しましたが使えず。返品返品であります。

 

大体のイヤファオン端子(どこでも売っているタイプ)が3.5mm、バランス接続が4.4mmです。

 

イヤフォンジャックの端子の棒3.5mm(オス)が変換端子3.5の穴(メス)に入って、バランス接続用の4.4mmの棒(オス)になる感じです。下記商品が

 

 

  

とはいえ変換端子をつけると、見た目が昔の携帯電話のようではありませんか!!

 

「バランス接続様」の確かな力を体験するためにも、早く専用のケーブルを用意したいところです。

 

なんといってもハイレゾなどの高音質な音源を用意せずとも、ストリーミング再生でコレだけの音質は本当に目からウロコ。

 

ちょっと背伸びしたい、でも音源はサブスクがメインだしって皆様に本当にオススメしたいプレイヤーが『NW-ZX507』でございます。更には今回はAndroid搭載ということで、こんな使い方も当然できるのです!!

 

※補足 上で紹介している両商品試しましたが、変換端子を使用すると無再生時に「コー」というノイズが入ります。(個人的な意見です)

当然、動画も見れちゃいますよ!!

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補足的な感じではございますが、Android搭載ですので当然アプリも動きます。

 

試しにアマゾンのプライムビデオを利用して『下妻物語』を視聴。が!ちょっとばかり映画の内容的に激しい音が少なめでしたので、超有名作品『アイアンマン』で再びチャレンジしてみたところ、予想通りの素晴らしさでありました!!音楽のリスニングの感想でも伝えたように、ひとつひとつの音が非常に鮮明に再現されているため、音の配置を明確に聞き取ることが出来ます。そのため多角的かつ奥行きのあるサウンドで映画を楽しむことができるのです。

 

アプリなんてオマケ程度で考えていましたが、“音”に関わるアプリでの利用は本当にオススメです。

 

ここがちょっと残念だよ『NW-ZX507

  それでは最後に『NW-ZX507』の少し残念なところもお伝えさせて頂きます。

 

まず、第一声としてあげられるのが、全体的に操作感がモッサリしているところが少しばかり気になります。

 

特にサブスクの楽曲をオフラインで聞けるようにダウンロードしている場面なのでは、動作がもたついたり反応が悪くなることがあります。ゲームアプリなどは処理的に厳しいですね。

 

次に気になる部分としましては、タッチパネルの反応です。イヤフォンケーブルが画面に触れても反応してしまうことがあります。イヤフォンジャックが画面上に配置されているため、極稀にイヤフォンケーブルが画面に接触し操作を妨害 してしまうこともあります。

 

そこまで頻繁にあるわけではないので、そんなに気にはなりませんが、ちょっとばかり過敏かな。

 

そして利用する方次第では、画面サイズの小ささも気になるのではないでしょうか。

 

今プレイヤーはAndroid搭載ですので、電話の利用以外はスマホと同様の機能を兼ね備えています。しかしながら、画面サイズは一般的なスマホよりも二回りほど小さいため、WEBなどには少しばかり不向きな印象です。

 

最後に気になる点が電池の消耗の早さです。「バッテリーセーバー」の機能を使用していますが、やはりハイスペックゆえなのでしょうか?

 

他dapと比較しても電池の減りがやっぱり早いかなと思います。

 

まとめ 

最後の最後で『NW-ZX507』気になる部分をお伝えいたしましたが、そんな些細な欠点などは、簡単に吹き飛ばしてしまう程の確かな機能を兼ね添えた魅力的な音楽プレイヤーなのは揺るぎない事実でございます。

 

Androidの搭載やストリーミング再生を高音質に変換する機能については、まさに間口を広げたといった感じであり、少しばかりDAPをためらっていた音楽リスナーにとっても、非常に好感の持てるモデルチェンジなのではないでしょうか。

 

さらに今後は、ハイレゾ音源のストリーミングサービスも広がりをみせるはずですので将来性は抜群!!

 

とにかくDAPに興味がある、いま利用しているストリーミングサービスをより高音質で聞きたいなどと考えている音楽リスナーの皆様には、まさに買いの1品であります。ちょっとばかり高いのが悩ましいところですが。

 

それでは!!