コロナウィルスの感染拡大により、なんとも盛り上がりに欠ける音楽業界。
配信ライブなどの公演も徐々に増えてはおりますが、やっぱりディスプレイ越しに見るライブでは少し物足りさが残ります。この辺に関しては、現段階では明確な打開策もありませんので、素直に環境が整うのを待つしか無いのでしょうか・・・。
そんな少しばかりテンション落ち気味な2021年ではありますが、なんとなんと昨年の2020年に発売延期となっていた“SEKAI NO OWARI”の初となるベスト・アルバムがリリースされたのです。
その名も『SEKAI NO OWARI 2010-2019』!!
そして注目のリーリース日は、なんとなんとのSEKAI NO OWARIのデビュー日である2月10日とのこと!
もうファンの皆様にとっては、待ちに待ったベスト・アルバムなのではないでしょうか!?
そんなファン待望のベストアルバムではありますが、筆者が初見の感想としては「どうしたセカオワ!!解散すんのか!?」であります。
本日はそんなSEKAI NO OWARI のベストアルバム『SEKAI NO OWARI 2010-2019』について書かせていただきます!
ベスト・アルバムに込められた思い。今回初のリリースとなるセカオワの場合は・・・。
アーティストがベスト・アルバムを制作する背景には様々なパターンが存在しております。今回のセカオワのベスト・アルバムのリリースにはどんな理由が存在しているのか考えてみましょう。
コチラに関しては筆者の完全なる独断と偏見ですのでNOクレームでお願いします!個人的には下記の3パターンかな?なんて考えております。
パターン1 アーティストの活動や年数の区切りの良いタイミングでリリース
ベスト・アルバムのリリースの理由として、1番多いのではないかと筆者が考えているのがコチラのパターンです。
ようはベスト・アルバムというのは“ひとつの節目”であり、解散や休止などの前や活動年数の区切りの良いタイミングでリリースされる事が多いのです。
今回は上記写真にも「セカオワ活動10年を記念」記載されておりますので、素直に“写真の文面を受け取れば”コチラのパターン1が該当する感じであります。
パターン2 レコード会社などが主体となってリリース
ある程度シングル曲も溜まってきたし、ここらで1発、話題作りと資金回収のためにベスト盤出しちゃう?なんて感じのレコード会社主体のベストアルバムのリリースなんてパターンもございます。
こちらの場合、アーティストにとっては不本意なリリースとなる場合もあるようで、アーティストとレコード会社の関係に溝を作ってしまうなんて事例も少なくありません。
確かに人気シングル曲ばかり収録されている「ベストアルバム」ともなれば話題性は抜群。改めてレコーディングなどする必要がない場合は、製作コストも格段に低く、収益性が非常に高い作品となっております。
最近はサブスクの台頭により、コレクターアイテムと化したCDですが、CD全盛期の時代ならば、そりゃ勝手にリリースしたくなりますよね。
パターン3 アーティストのお財布事情が怪しいタイミングでリリース
短期的に話題になった曲はありつつも、その後はヒット曲には恵まれず活動は先細り。新なスタートを歩むために未練を残しつつも音楽業界を引退。
よく耳にする話ではございますが、こういったアーティストの皆さんが最後に1発儲けてやるぜ!!って感じでベストアルバムをリリースするってパターンも珍しくありません。
もうなんか退職金みたいな勢いですが、ヒット曲が1曲でもあるならば、最後までしゃぶり尽くさないと勿体ないですよね。
こちらのパターンはセカオワには今のところ関係ないですね。
なんとも寂しい『SEKAI NO OWARI 2010-2019』のジャケット
写真右側は2015年にリリースされた大ヒットアルバム『Tree』のジャケットに使用された巨大樹であります。
こうしてみるとマジでデカイ。もうこの木1本でセカオワの幻想的な世界観の大半が表現されていると言っても過言ではないレベルのインパクト。与作じゃ切れねーな。
ちなみにコチラの立派な樹木は、2013年に開催された野外ライブ『炎と森のカーニバル』にも同様のステージセット組まれており、デビューから数年でメキメキとビックバンドに成長したセカイノオワリの姿を表しているようではありませんか。
「この樹はどこまで大きくなるのだろう?」ファンの皆様も彼らの目指す未来に希望を抱いていたでしょう。
そして2021年2月。ついに待望のベストアルバム『 SEKAI NO OWARI 2010-2019』がリリースされました。
デビューから10年。さまざまな苦難を乗り越え到達した1つの節目。そんなタイミングでリリースを考えた初のベストアルバム。結成から現在までの彼らの全てが詰まっていると言っても過言ではありません。
そんなアルバムのジャッケトが・・・彼らの10年の軌跡であるアルバムのジャケットが・・・。
なんで「枯れ果てた樹木」なんだ!!
ちなみ問題のコチラのジャケット写真は、メンバーのFukaseがアイディアを出し、2020年初頭にノルウェーに撮影されたものとのこと。
当然こだわりを持って選ばれたジャケット写真な訳なのですが、過去作品『Tree』の煌びやかな巨大樹と比較してしまうと、どうしても悲壮感が漂うヴィジュアルではありませんか。
この今にも朽ち果てそうな枯れ果てた樹木が現在の彼らの姿を表しているのでしょうか・・・?そんな不安がついついよぎってしまうジャケット写真。モノクロのアーティスト写真もなんか遺影のようでもあります。
「え?解散するの?」なんて不安を感じてしまったファンの皆様も多いのではないでしょうか?
と、色々と書かせていただきましたが、公式アナウンスには解散の「か」の字もありませんのでご安心ください。今作はあくまで10周年という活動を記念するものでございます。
それでは最後に収録曲の紹介と簡単な筆者の感想を添えて終わりにしようと思う。
それにしても今回は見事なまでの解散詐欺記事である。
『SEKAI NO OWARI 2010-2019』収録曲と感想
【Disc 1】
01. 幻の命
02. 虹色の戦争
03. スターライトパレード
04. 天使と悪魔
05. Love the warz
06. yume
07. 銀河街の悪夢
08. 花鳥風月
09. 死の魔法
10. 不死鳥
11. 眠り姫
12. 炎と森のカーニバル
13. 深い森
14. Fight Music
15. インスタントラジオ
【Disc 2】
01. RPG
02. スノーマジックファンタジー
03. プレゼント
04. MAGIC
05. ANTI-HERO
06. サザンカ
07. Death Disco
08. LOVE SONG
09. ムーンライトステーション
10. YOKOHAMA blues
11. イルミネーション
12. Hey Ho
13. SOS
14. Dragon Night
15. RAIN
ボーナストラック:Summer
流石は活動10周年を記念したベストアルバム!!そうそうたる収録曲はなんと30曲!!さらにCD限定で未発表曲の『summer』がボーナストラックとして収録されているとのこと。
普段はサブスクで聴いている、なんてライトなファンの皆さんも、ついつい手に取ってしまいそうな豪華アルバムではありませんか!!
そして「なんかベストアルバムって少しミーハーな感じがするのよね?」なんて少しばかり斜に構えている熱心な信者の皆様もご納得いただける、超豪華特典付きの下記のようなプレミアム限定BOXもリリースされております。
個人的に注目の特典は、セカオワの10年の歩みが記載れたエプソード集『History of SEKAI NO OWARI (約368ページの図鑑)』でございます。
コチラを読めば、国内ファンタジックバンドのトップを走り続けるセカオワの秘密が理解できるかも!?