ひとつのジャンルを極めた人物に対して尊敬の意を込め、敬称が付けられることを皆さんはご存じだろうか?例えば日本サッカー界では、三浦和良選手が“キング”の敬称で呼ばれている。当然、メタル界にも多くの敬称が存在し、キング、帝王、悪魔の化身、神などと呼ばれる人物たちが60年代より存在している。今回はメタル界の神と称えられる人物と共演した、BABYMETALの話題を取りあげよう。
目次
メタルゴッド“ロブ・ハルフォード”と夢のコラボ
舞台は「AP Music Awards」
1985年に創刊された権威あるロック雑誌“Alternative Press”(オルタナティヴ・プレス)通称AP誌が主催する「AP Music Awards」が先日、本社を置くアメリカ・オハイヨ州で開催された。
日本からは我らがBABYMETALが参加し、その他にも日本で多くの支持を集める、Good Charlotte, Yellowcard, Beartooth, Papa Roachなどが出演した。
そんな栄誉あるステージで、BABYMETALとメタルゴッドの敬称で呼ばれているJudas Priestのボーカル、ロブ・ハルフォードが共演を果たしたのだ。
両者は以前より交流があった
昨年アメリカで開催された、 ROCK ON THE RANGE 2015でBABY METALとJudas Priestの両アーティストは共演を果たしている。上記写真はその際に撮影されたものである。
満面の笑みを浮かべるスキンヘッドのオッサンは、メタル界の神と称えられるjudas Priestのボーカル、ロブ・ハルフォードなのである。中年メタラー憧れの偉大な人物だ!
注目のコラボステージ
『KARATE』から始まったBABY METALの演奏。多くの海外公演を行ってきた彼女たちのパフォーマンスは、とても力強く風格すら感じさせるものとなっていた。
1曲目が終わると、メタルゴッド(ロブ・ハルフォード)とフォックスゴッド(BABY METAL)のコラボレーションを知らせる映像が流れ、会場を訪れていたオーディエンスを驚かせた。
注目のコラボはJudas Priestの「Painkiller」から始り、SU-METALとロブ・ハルフォードのハイトーンボイスが絡み合い会場に響き渡る。まるで師匠と弟子のような姿が見られる豪華なパフォーマンスを繰り広げた。
続けて行われた「Breaking The Law」も同じくJudas Priestの楽曲である。
こちらの演奏では、先程まで姿が見えなかったYUIMETALとMOAMETALがスペシャルギタリストとして鋭利なフライングVを持ち登場した。
普段2人が見せるパフォーマンスと比較すると、ややレベルは低い印象を受けたが、楽しそうにエアギターをする2人の姿は、ファンにとってはたまらない演出だ。
ちなみに「Painkiller」はJudas Priestの名曲と言われおり、ギターや歌声を武器に銀行強盗を行うハチャメチャな展開のpvは、面白映像的な評価で今でも有名である。
当時のロブはまだ若く髪もフサフサだ。
まとめ
演奏終了後、ロブは「今度はもっと長い時間コラボレーションしたい」と話しており、今回の共演に関してはご満悦のようだ。
ロブの発言には多少のリップサービスもあるだろうが、今回のコラボレーションはマネージメントなどの力ではなく、BABY METAL自身の活動が結んだものだろう。